神経を取ってあるはずの歯が痛む😱〜感染した根の治療〜
昨日は虫歯が進行して神経を取らなくてはいけなくなった場合の手順などをお話をさせていただきました😊
ではすでに神経がとってある歯(基本的に被せ物になっていることが多いです)が神経はないはずなのに痛くなった経験はありませんか❓
今日はそのことについて何が起こっているか、そして治療方についてお話しようと思います👍✨
まず昨日のおさらいになってしまいますが、神経を取ると神経があったところは空洞になるので密な薬で埋めます。そして土台で補強をして被せて治療が完了となります。
ではなぜ神経を取って温度や痛みのセンサーはなくなったはずなのに痛くなるのでしょう。
それは歯の中で再び細菌が増殖し、根の先の方(骨の中)で膿を作ってしまうせいです。
いやいや、神経を取った時に根の中をきちんと消毒してるんでしょ❓
普通そう思うのが当然ですよね💦
もちろんこちらとしても歯の中で二度と細菌が増殖しないように治療を行っています‼️
しかしこのような痛みが出ることがしばしばあります。その原因として
- 根の治療中に歯の中に細菌を取り残してしまった
- 最後の密な薬を入れる時に唾液が入って菌が入ってしまった
それを防ぐために、しっかりと細菌が取り除かれているかマイクロスコープを使ったり、培養をして菌がいないことを確認する、ラバーダムというゴムのマスクのようなものをつけて唾液が入らないように密な薬を詰める方法があります。
しかし、例え完璧に治療を終え、被せ物まで終わったとしても被せ物がいいものでなければその状態は保たれにくいです。
保険の銀歯を入れる際、土台として使うのは銀合金という材料です。
この材料のデメリットは
- 歯の根が折れる可能性がある
- 歯茎が黒く変色する恐れがある
- 酸化する
そして被せ物の材料は金銀パラジウム合金というもので、デメリットは
- 色が目立つ
- 硬いために負担がかかる
- 歯や歯茎の変色の恐れがある
- 金属アレルギーが起こる可能性がある
- 時間が経つとともに劣化する
特に赤で表記したデメリットがあることで、月日が経った時に被せ物と歯の間に隙間ができることがあります。するとそこから細菌が中に入り込み根の先で膿を作る原因になってしまいます。
だからといって保険の材料を否定するわけだはありませんが、どうしても再治療というリスクがあるという事をご理解いただいたうえで保険の被せ物にするか、保険のきかない自費の被せ物にするかをよく考えて検討していただけたらなと思います😊
ではそうなってしまったら、どのように治療をするのか…
大体の流れは神経を取る時と同じです。
①まずはドリルで被せ物と土台を削ってはずします。
②根の中の密な薬や細菌を細い針のような器具で取り除きます。
③消毒液を入れて仮詰めを行います。
そしてその日の治療は終わり⭐️
そして約一週間前後薬を聞かせます。
④その後も根の中が綺麗になるまで消毒を繰り返します。
そして綺麗になったら再び密な薬を入れます。
そしてあとは外す前のように土台を入れて、被せ物を被せていくという流れになります。
説明を聞いただけでも長いですよね💦
それだけ治療の回数が膿が溜まれば溜まるほどかかるということです。
ですのでまたお馴染みの締めくくりになりますが、定期的な検診とクリーニングで歯周病予防はもちろんのこと、虫歯予防、虫歯の早期発見、早期治療に努めましょうね🤗