歯科と全身の関係〜歯周病を予防すれば全身の健康に1歩近づく〜
こんにちは⭐️⭐️
以前、歯周病に一番深く結びついている糖尿病との関係性について書きました😊
https://dh-mama.hatenadiary.jp/entry/2018/11/27/200418
今回はその他の病気についても関係性をまとました✨
①骨粗鬆症
自覚症状はありません。
骨の生活習慣病で、骨の強度が弱くなり骨折しやすくなる病気です。
直接的に命にかかわる病気ではありませんが、くしゃみや咳で骨折したり、転んだ時に骨折しやすかったりします。
罹患している90%が女性であることも特徴的です。
そして骨が弱くなるということは
歯を支えている骨も弱くなります。
そのため歯周病の進行も早くなります。
そこで注意していただきたいことがあります。
歯周病が進行してグラグラになったからといって、自分で抜かないでください‼️
骨粗鬆症の治療に使われている薬は抜歯などをした場合に周囲の骨が壊死するという報告がされています。ですので、歯周病でグラグラになる前にそうならないように予防していく必要があります。
②肺炎(誤嚥性肺炎)
食べ物や異物が誤って気管や肺に入ってしまい起こる肺炎です。
通常肺や気管は異物が入り込むとむせて咳をし、異物を吐き出すことができます。
しかし高齢になってくるとこれらの機能が衰えるので、誤嚥した時に一緒に口の中の細菌まで飲み込んでしまうリスクが高くなります。
そうすることで、体力的にも衰えている高齢の方はそれらの細菌によって肺炎を起こしやすくなります。
ですので、口の中の細菌を少しでも少なくするために日頃からのケアと定期的なメインテナンスで歯周病をコントロールする必要があります。
③脳梗塞
脳の血管が突然詰まって血流が途絶えることによって脳細胞が死んでしまう病気です。
歯周病の人は、歯周病出ない人と比べると約3倍脳梗塞になりやすいと言われています。
④心筋梗塞、狭心症
心筋梗塞は動脈硬化によって心筋に血液を送る血管が完全にふさがり、血液が届かなくなった状態です。すると心臓が壊死し死に至ることもあります。
狭心症は心筋に血液を送る血管が完全に塞がる前の細くなった状態です。
これらの原因となる動脈硬化はストレスや運動不足、食生活などの生活習慣が原因と言われてきましたが別の原因因子として最近では歯周病菌が取り上げられています。
原理としては、歯周病ポケットの内部から歯周病の原因となる細菌や炎症物質が歯肉の血管を通って全身の組織や臓器に流れ込み影響を与えます。
そして、歯周病細菌などの作用により動脈硬化を誘導する物質が出てます。そして血管の中にプラーク(脂質やマクロファージの死骸で異常な組織)の形成が加速化し、血液の通りが悪くなります。
そこでプラークが剥がれて血の塊が出来るとその場で血管が詰まったり、血管が細くなったところで詰まったりすることで心筋梗塞や狭心症が起こります。
まとめ
歯周病と聞くと、
歯がグラグラして抜ける
というイメージが強いです。
しかし、深い歯周ポケットの内部は炎症が起き、触るだけで簡単に出血します。という事はそこから簡単に細菌が全身に駆け巡る環境が整っているということです。
そこで歯周ポケットをなくしていければ一番いいのですが、深いポケットの中までは歯ブラシの毛先は到達しません。すると更に汚れが溜まり更にポケットが深くなる…といった悪循環を繰り返します。
ですので、
というのが大切になってきます。
所詮歯だし。そう思われている方もまだまだ多いですが、このブログを読んで少しでもその意識が変わってもらえたらなと思います😊