歯肉炎と歯周病の違い☝️
歯茎の病名としてよく皆さんが耳にするのは
です。この2つは名前が違うように炎症の起きてる部位が異なります。
歯肉炎
漢字の通り、歯肉に炎症が起きている状態です。
歯肉炎は妊娠などのホルモンバランスによっても起こりやすくなりますが、一番の原因は歯垢です。1つ前のブログで、歯垢とは細菌の塊であることを説明しましたが、その細菌が歯肉と歯の隙間に入り込むとその毒素を防御するために歯肉が炎症を起こし、赤くなったり血が出たりします。そしてその歯垢を取り除かないでいると、唾液中のミネラル成分の作用によって硬くなり、歯ブラシでは取れなくなります。それが歯石です。歯石は表面がザラザラしているので余計に歯垢がたまりやすく不潔になります。そしてこの悪循環が繰り返される事で歯周病へと移行していきます。
漢字の通り、歯の周りの組織に炎症が起きている状態です。
歯周炎の一番の原因は汚れです。歯肉炎を軽くみて放置し、歯垢や歯石を取らずに放置すると徐々に歯周炎へと移行していきます。そして、それ以外の原因として歯並び、不適合な被せ物や詰め物、口で呼吸する癖や歯ぎしりでも悪化させます。
歯並びが悪いと清掃不良になりやすく、合っていない古い被せ物も清掃不良が起こりやすいです。口で呼吸する癖があると口の中が乾きやすく歯垢がつきやすくなります。歯ぎしりは一見関係なさそうに感じますが歯ぎしりをして側方からの力がかかる事で歯周病が悪化しやすくなります。歯や歯の周りの組織は噛む力(垂直な力)には強いですが側方からの力にはとても弱いんです。
歯周病が悪化してくると歯茎から血が出るだけでなく、黄色い膿が出てきたり、口臭がきつくなったり、歯が動いたりします。一度ここまで進行してしまうといくら歯医者さんに行っても完全に元の健康な状態に戻すのは困難になります。
ですの歯の汚れを甘く見ず、一度自分のお口の中を見つめなおすきっかけとして歯医者さんに行ってもらえたらなと思います✨✨