妊娠中の歯科治療(レントゲン、麻酔、薬)は無害なの❓有害なの❓
日々診療をしていると妊婦さんのチェアーサイドにつくことが時々あります。
その時によく聞かれるのが、
妊娠しているんですが、歯科治療しても問題ないですか❓
という質問です。
そこで今日は妊婦さんの歯科治療についてお話ししようと思います。
妊娠中に限って親知らずが腫れた💦
妊娠中に限って痛みが出てきた💦
よりによって何で妊娠中に😭
といった経験をした方もたくさんいらっしゃると思います。
安心してください‼️
妊娠中でも歯科治療できますよ⭐️
大体の妊婦さんが気にされるのが
- レントゲン撮影
- 麻酔
- 投薬
です。
①レントゲン撮影
まず『歯が痛い』と歯医者さんに行くと状況確認のためにレントゲン撮影をする事が多いです。
しかしレントゲンはご存知の通り少なからずとも被曝します。
歯科用のレントゲンは線量がとても低いので妊娠中でも問題ないとは言われていますが、撮って気持ちのいいものではありません。
ですので、よほど急を要しない限りレントゲン撮影をする事はありませんが、もし撮影することになったとしても撮影する面積が狭いうえに、お腹との距離も遠く、防護エプロンという鉛が入ったエプロンでお腹を覆うので安心して下さいね😊
②麻酔
虫歯で歯が痛くなると治療で麻酔を使うことがあります。身体の中に針で麻酔薬を入れる…心配になりますよね💦
しかし、歯医者さんで使われている麻酔は局所的にしか効きません。右側に麻酔をしても左側まで痺れることはほとんどないですよね❓
ですので、通常の量を使用する分には問題ありません。
赤ちゃんのために‼️と、痛みを我慢して治療することの方がお母さんの身体にとってとてもストレスになりますので、安心して麻酔をしてもらい治療を受けてくださいね😊
③投薬
治療困難な歯や親知らを抜歯しなければならなくなった場合、痛み止めや、時には抗生物質が処方されることがあります。
しかし歯医者さんも医者です。薬を処方したとしても安心してお使いいただける薬しか処方しませんし、必要最低限の量しか処方しません。
ですので出された薬は安心して飲んでいただければ大丈夫ですよ😊
しかしそういった機会がないことが一番理想ですよね✨
ですので、これから妊娠しようかなと考えていらっしゃる方は妊娠する前に是非一度かかりつけの歯医者さんで検診を受けて、悪いところは治療してしまいましょう⭐️
妊娠中に妊産婦検診というものがありますが、そこでもし虫歯があったなどで治療が必要になった場合は、よほど急を要しない限り安定期に行うのが一番安心だと言われています。
初期はつわりで口の中を触られるなんて考えられない‼️という方も少なくありませんし、赤ちゃんの色んな臓器が作られたりと大切な時期です。
そして妊娠後期は何より仰向けになる事が苦しくなってきますよね💦そしていつどこで破水や陣痛が起こるかわからない状況での治療はお互い怖いですね😱
ですので妊娠中に歯が痛くなるリスクを少なくするためにも日頃のケアと、定期的な受診、クリーニングをお勧めします😊✨