日本の歯科治療で使用されている保険適用の材料
こんにちは😊
皆さん自分の歯をマジマジと鏡で見たことありますか?顔はじっくり見ても、歯をじっくり見る機会って意外と少ないのではないでしょうか?
確かに💡と思った方、一度歯磨きついでに鏡で前歯や奥歯、歯茎など見える範囲をじっくり観察してみてください★
銀色の詰め物、被せ物、白い詰め物、被せ物、虫歯
、汚れ。どれがお口の中にありました?
そこで今回は数回に分けて保険適用の詰め物や被せ物、自由診療の詰め物や被せ物について説明していこうと思います。
〜保険適用の銀色の詰め物や被せ物〜
まず虫歯になると深さに応じて麻酔を行い治療します。
虫歯の分類についてはこちらをご覧ください⇩⇩
虫歯の進行具合〜症状と治療まで
https://dh-mama.hatenadiary.jp/entry/2018/11/13/230912
虫歯の大きさ(残っている歯の量)で
- 詰め物で対応できるか
- 型取をして詰め物(歯科用語でインレーといいます)を作る必要があるか
- インレーでは強度保てないほど歯が少なくなっているので全体的に歯を覆う被せ物(歯科用語でクラウンといいます)にする必要があるか
でそれぞれ変わってきます。
まずは詰め物で対応できる場合
(コンポジットレジンとアマルガム)
コンポジットレジン
基本的に、型取りを必要としないほど小さな虫歯の場合は、奥歯、前歯に関わらず保険適用のコンポジットレジン(CR)というプラスチックで埋めます。
このレジンは容器に入っているときは柔らかく、光によって硬化します。
ですので、虫歯を削った穴にレジンを詰め、光を当てて硬化させます。もちろん光を当てなくても自然光で少しずつ硬化はしますが、長時間お口を開けているのは大変ですよね💦そこで光を照射機で当てることで10〜20秒でしっかり硬化させることができます。
コンポジットレジンの利点と欠点
⦅利点⦆
- 保険適用で白く仕上がる
- 型取をしないので1日で治療が終わる
- 歯の削る量が小さくてすむ
⦅欠点⦆
- プラスチックの特性として吸水性があるので時間とともに劣化する(変色や臭いなど)
- 歯よりも柔らかいのですり減ることもある
- 術者の技術により仕上がりが異なる
しかし欠点があるにしろ、審美的にも費用的にもいいので需要は多く、材料自体もさらに良いものがどんどん出てきています。
皆さん一度は耳にしたことあるでしょうか?
私たち昭和生まれ世代の方なら大体聞いたことありますかね?笑
アマルガムは70年代以降から徐々に使われなくなった材料で、今はほとんど使われていません。
その理由として
水銀…50%
銀…35%
スズ…9%
銅…6%
亜鉛…少量
でできているためです。
わかりますよね?水銀が半分を占めているんです。
それが、いつも濡れていて温度の高い口の中にあるということは、腐食し、知らない間に体に取り込まれ蓄積されていくということになります。
そうすることで金属アレルギーやアトピーなどの症状を起こすことがあります。
⇩こんな書籍もあります
【中古】 口の中に潜む恐怖 アマルガム水銀中毒からの生還 /ダニースタインバーグ【著】,山田純【訳】 【中古】afb
ですのでお口の中を見て、
あれ?これもしかして?
と思われた方。一度かかりつけの歯医者さんに相談してみてくださいね😊
次は型取りして詰め物や被せ物で治療する場合
通常この時に型取りをして出来上がってくるものは金銀パラジウム合金という素材でできています。
金銀パラジウム合金?
初めて耳にした方も多いのではないでしょうか。
この金属は名前の通り
金…12%
銀…50%前後
パラジウム…20%
銅…15%前後
が含まれています。
この金属で作られたインレーやクラウンは保険適応で安く入れることができるため、ほとんどの方がこの素材を選ばれます。
ただこの素材には欠点があります。
- 色が目立つ…1番の欠点はこれです。自費の白いものを選ばれる方のほとんどは色を気にしてこの素材を避けます。
- 金属アレルギーの恐れがある…パラジウムはアレルギーを起こしやすい金属の中の1つです。外国では金銀パラジウム合金を歯科で利用することを勧告している国もあるようです。いつも適度な温度で濡れている口の中では金属がゆっくりと腐食していきます。そして知らぬ間に飲み込み、身体の中に蓄積、吸収されることで金属アレルギーが起こります。
- 2次虫歯が起こる…腐食した金属と歯に隙間ができ、そこから細菌が入り込んだり接着していたセメントが溶け出ることにより銀歯の中で虫歯になることがよくあります。
- 前歯に至っては、金属のうえにレジンというプラスチックを接着しています。そうすることで見た目は白くなりますが、プラスチックの欠点を更に兼ね備えてしまいます(変色、臭いの吸着など)
これらのことをふまえて、
うーん…自分の身体のためにも保険の材料はやめようかな。
と思われた方は一度かかりつけの歯医者さんに相談してみてくださいね😊
次回は自由診療自由診療(自費の材料)について書こうと思います★