食いしばりや歯ぎしりをしている方は…
こんにちは🤗
皆さんは普段無意識に食いしばったり寝ている時に歯ぎしりをしたりしていませんか❓
歯ぎしりに関しては自覚は難しいです。
ですので、一緒に寝ている家族や彼氏、彼女などに指摘をされて気づくことがほとんどです。
では食いしばりはどうですか?
運転している時、緊張している時、仕事をしている時、運動している時…
いざ言われてみると
「私してます‼️」
と自信を持って答えられる方は少ないのではないでしょうか。
では逆に普通って何?無意識にどうなっているのが正解なの?と疑問に思いますよね?
実は無意識の時、口の中は噛んでいないのが正常です。噛んでいないということは奥歯と奥歯が触れ合っていないということです。
そして上の前歯の裏に舌の先端が触れているのが正しい舌の位置です。
皆さんどうですか?一度やってみてください。
普段からこの位置に舌があり、歯と歯も触れていませんか?
それでもよくわからないな…という方。
こういった症状はありませんか?
- 朝起きた時に顎が痛い、つかれている。
- 虫歯でも歯周病でもないのに奥歯が痛い。
- 歯がしみる。
次は鏡でお口の中を見てみてください。
- 歯と歯茎の境目が減ってえぐれている(これがしみる症状につながります)。
- よく見ると歯に細かい縦筋が入っている。
- 頬の内側の粘膜に筋状の凸凹がある。
- 下の歯が埋まっているの裏側の根元の方がボコボコと出ている(ちなみにこれは骨です)。
この中に当てはまるものがあった方、もしかしたら無意識に食いしばったり、寝てる間に歯ぎしりをしているかもしれません。
痛みなど、何らかの症状がある場合
- 朝起きた時に顎が疲れていたり、痛みがある、奥歯が痛い場合は過度に力がかかっているせいで顎や奥歯に負担がかかり症状が出ています。
- 歯と歯茎の境目が減っていてしみるのは横の力が過度にかかっている証拠です。通常歯は噛む力(垂直方向からの力)に耐えられるような仕組みになっています。しかし横からの力にはとても弱いので、日常的に歯ぎしりや食いしばりのような横からの力がかかると歯茎のきわのところの歯がえぐれたり、ひどくなってくると歯が動き出し、最終的には抜かなくてはいけないほどグラグラになってくることもあります。
こういった症状がある場合は歯医者さんを受診することをおすすめします。
では症状はないけれど、上で記したような所見がみられる人は?
- えぐれていてもしみないのであれば様子をみていただいて結構です。しかし何もせずに放置しておくと更に進行ししみるといった症状が出てくる恐れがあります。
- 歯に細かい縦筋がある方も同じです。その細かい縦筋は小さなヒビです。しかし経過をみていったところで何か症状が出るほどのヒビになることはそれほどないと思います。ただ、その細かいヒビは汚れが溜まりやすく落ちにくいので着色汚れがついた時にいくら細い器具を使ってもヒビの中の着色までは落としきれません。そうすると見た目が悪くなる恐れがあります。
- 下の歯の裏側の骨は異常はありません。筋トレをすると筋肉が大きくなるのと同じように力がかかることによって骨がその力に耐えようと大きくなりボコボコと隆起したものです。ただ、歯がなくなって入れ歯を入れなくてはいけなくなった時にピッタリ合った入れ歯を作るのが難しくなります。
では歯医者さんを受診した場合、どんな治療になるのか。歯ぎしりや食いしばりは治るのか…
いえ、治りません。
治す薬も効果的な治療法もありません。
ですのでまずはご自身の意識付けです。
運転している時に食いしばっているのであれば、ハンドルに「くいしばらない」と書いた付箋を貼る。
パソコンで仕事をしている時に食いしばっているのであれば、パソコンの画面の隅に付箋を貼る。
そして食いしばりに気が付いた時にやめる。
ただそれだけです。
嘘でしょ?と思うかもしれませんが本当のお話です。
ただ寝ている間はどうしようもありません。
そんな方には寝る時に使用するマウスピースを作成します。マウスピースをして寝ることで歯と歯の接触を和らげ、顎や歯への負担を軽くすることができます。
そして症状が強く出ている方にも日中にはめるマウスピースを作る場合もあります。
ただマウスピースをつけている間は見た目は透明でさほど目立たなくても喋りにくかったり、つけたまま飲食できないので何かと不便だと言われる方が多いです。
ですので症状が出ている方はこれ以上症状がひどくならないようにするためにも歯医者さんでマウスピースを作ってしっかりはめてもらった方がいいと思いますが、所見だけで症状がない方はご自身の意識付けでくいしばりを減らし、それらの所見から新たな症状が出てこないよう、現状維持できるよう心がけるようにしましょう⭐️⭐️