歯を失ったら…
こんにちは😊
皆さんは虫歯や歯周病でやむを得なく歯を抜くことになった経験はありませんか?
今回は歯を抜いた後、どういった方法で抜いたところを補うかについてお話ししようと思います。
まず歯を抜いたら…
どのような状態で抜歯に至ったかにもよりますが、完全に骨や歯茎が治るのに約1ヶ月程度かかります。
ですのでもし抜歯になってしまった場合、ゆっくり、慎重に、しっかり説明を聞いて納得した上で何で歯を入れるかを検討しましょう。
基本的に歯を入れる手段として3通りあります。
ただ、どの方法にも色んな条件を満たす必要がありますので、詳細を知りたい場合はかかりつけの歯医者さんで相談してください。
①ブリッジ
こちらは名前の通り橋渡しです。
欠損した両隣を削って橋渡しの様な形で歯を入れます。
利点
・セメントでくっつけてしまうので自分の歯のように噛めます。
・条件を満たせば保険で入れることができます。
(白くしたい場合は自費の材料となります。)
欠点
・歯を大きく削る必要があります。
(支えとなる歯が治療してある歯や被せてある歯ならまだいいですが、全く虫歯にもなっていない健康な歯でも小さく削る必要があります。)
・清掃性が悪く不潔になりやすい。
(つながっているので上から糸ようじやフロスは入りません。歯間ブラシなどを使っての清掃が必要になります。)
・万が一いずれかの支えがダメになった時、全て外さないと治療ができません。
・数本で複数本分の負荷がかかるため支えている歯に無理がかかり、最悪の場合支えている歯全てがだめになり抜歯になる可能性があります。
(こうなった場合次の選択肢は入れ歯かインプラントに限られることが多いです。)
②入れ歯
ご存知の方も多いと思いますが、取り外しの歯です。
利点
・残っている歯を削る事なく歯を入れることができます。
・取り外せるので食後や汚れが気になるときは外して洗え、清潔に保つことができます。
・保険適用で作れます。比較的安価です。
(針金を目立たないようにしたい、違和感が少ないように薄くしたいなどは自費での作製になることが多いです。)
欠点
・付け外しの煩わしさがあります。
・慣れるまでは異物感があります。
・場所によっては針金が見えることがあります。
こちらもご存知の方が多いと思いますが、骨の中にボルトのようなネジを埋め込み歯を入れる方法です。
利点
・自分の歯のように噛めます。
・他の残っている歯を削ったりせずに歯を入れることができます。
欠点
・保険がきかないため高額になります。
・外科的な処置が必要になります。
・完全に歯が入るのに期間がかかります。
・骨の状態によっては追加のオペが必要だったり、インプラント自体を埋め込まない場合もあります。
このように、歯を入れるといっても色んな選択肢が存在します。
まずは自分自身が何を妥協し、何が妥協できないかをしっかり考えましょう。
歯を絶対削りたくないのであれば自然とブリッジという選択肢は消えます。
高額な支払いをしたくないとなればインプラントという選択肢は消えます。
付け外しは絶対に嫌だとなれば入れ歯の選択肢は消えます。
しかし、その場の思いだけでなく必ず遠い将来も見据えて選択してください。
お金が貯まったらインプラントを入れようかな…と少しでも心にあるならば、とりあえず今は入れ歯にしましょう。歯は一度削ったら元に戻りません。
もしかしたら入れ歯でも十分快適に過ごせるかもしれません。
見た目が気になるだけなら自費の入れ歯に作り直せば針金は無くなります。
私個人としては安易に歯を削ってブリッジを入れるという選択をして欲しくないな…というのが本音です。
ですので、私自身はもちろん、家族や友人に相談されたらまずは入れ歯を勧めると思います。
そして間違ってはいけないのは、どれを選択したとしても定期的なメインテナンスは必須だということです。
ブリッジであれば清掃性が悪いので定期的にクリーニングをし、自分では取りきれない汚れをきれいにしてもらう必要があります。
入れ歯であれば毎日の付け外しで弱くなった針金をしめて強くしたり、歯茎が痩せてできた隙間を修理で埋めることができます。
インプラントは一生物と思われがちですがそうではありません。インプラントも歯同様手入れをしなければ歯周病になります。それを防ぐためにも定期的なクリーニングは大切です。
そして残っている歯をこれ以上失わないように定期的にクリーニングを行い、なおかつ歯を入れたところもしっかりとチェックしてもらいましょう😊
今は
「痛くなったら歯医者へ行く」ではありません。
「痛くなる前に」
「悪くなるのを防ぐために」
「良い状態を維持するために」
歯医者さんに行ってくださいね⭐️